古代ファイクレオネ
古代ファイクレオネ(理: penulilen faikleone, 燐: 古時)とは、文明の成立またはアレス王朝の成立から、前1998年にADLPがリパラオネ圏を統一するまでのファイクレオネの時代である。
古来より史家たちが神話の代に続けて記述するのがこの古代であり、考古学によって原始時代の存在が明らかになるまでは長らく歴史の始まりという位置づけにあった時代である。
目次
概要
古代の終焉をADLPの台頭としているのはクレオスを除く（後述）ほとんどの地域について同じだが、古代の始まりをどこに置くかは政治や宗教などの都合から一定せず、ユエスレオネ連邦の学界とPMCPの学界の間で差がある。
ユエスレオネ連邦の学界ではリパラオネ教がアイデンティティとして用いられ、その発祥であるカーイハエ文明を古代の始まりとする。
対して、PMCPの学界はアイル・ヴェフィス・リナエストの三国ともにアイデンティティをアレス王朝に置く傾向があり、atazaniatarがラネーメの諸都市を糾合してアレス同盟を結成した前5142年を伝統的な古代の始まりとする。なお、近代における考古学の発展に伴いラネーメ表意文字の解読が進んだことで、PMCPでも古代の始まりを文字の出現までさかのぼるべきだという勢力と、これまで通りアレス同盟の結成を古代の始まりとするべきだという勢力が生まれている。
古代が始まる前の時代については、「原始時代」や「上古」（燐: 上古）と呼ばれることがある。
時代区分
ラネーメ
文字資料の出現（またはアレス王朝の成立）からADLPの支配までがラネーメの古代である。
原史時代
ラネーメにおける最古の文字はプアツオから出土したラネーメ表意文字とされており、これは前58世紀にまでさかのぼることができる。文字の使用は時代とともにラネーメ全域に広がり、のちにales.linによって燐帝字母という形で統一された。
前52世紀頃にはクワイエで興ったリパラオネ教勢力の一部が流入し、リパラオネ教とともにクワイエの技術をもたらした。
王朝期
テー・タレーに率いられたクレオスの台頭に対抗するべく、ライの王であったatazaniatarがラネーメ地域の諸都市をまとめて同盟を作った。これがやがてライの王をales（皇帝、王の中の王）とする王朝へと変化し、王朝期と呼ばれる時代に入る。
王朝は何度も繁栄と衰退を繰り返し、やがてADLPに支配の座を譲ることとなる。
この3000年の間に、当然王朝は血筋も場所も変化したが、歴史ではまとめてラネーメ王朝と呼ばれる傾向にある。
クワイエ
クワイエの古代は、カーイハエ文明からADLPの支配までである。
文明の始まり
カーイハエ文明はクワイエ島対岸のカーイハエ遺跡に始まる。前73世紀ごろに集落を作って以降、クワイエの人類は農耕や牧畜、土器の製作など多くの技術を発明したが、中でも特筆すべき発明は養蚕技術であった。養蚕技術を受け継いだ者たちはやがて集団となって、独自の宗教を作り上げた。これがリパラオネ教である。
都市国家期
カーイハエ文明はやがて多くの都市国家を生み出し、クワイエはこれらが連合や敵対を繰り返す都市国家期と呼ばれる時代に入る。
前2185年にはクワイエを統一していたゼリヤ朝が分裂し、やがてADLPの支配下に入る。
クレオス
クレオスの古代はテー・タレーが登場してクレオスの全氏族を支配下に治めてクレオス王を号した前5173年に始まり、クレオス諸勢力の大部分がADLPの支配に服した前1442年に終わる。
クレオスは遊牧民族の国家であり、またリパラオネ勢力圏でなかったために前1998年にADLPが「全国統一」を宣言した際には支配圏に含まれていなかった。その後もクレオスは時にADLPへの侵略を行い勢力を広げたが、やがて前15世紀にADLPが中興期に入ると大規模な侵攻を受ける。この結果クレオス諸勢力の大部分がADLPの支配下に入り、クレオスの古代は終わる。
